欧米の先進諸国で深刻な問題となっているのが、建物の老朽化問題です。
日本に比べて古い建物が多く残る欧米では、築100年を超える大型建築が少なくありません。
日本のように地震が起きないので構造の強度基準は緩いのですが、それでも築年数がたつにつれて建物の強度問題は(ーー;)深刻化していき、特に一等地に建つ古い建物に関して老朽化をどのようにクリアるするのかが大きな課題となっています。
建物そのものに歴史価値が認められている事が多い欧米では、検査のためであっても建物を破壊することは許されません。
建物の強度を保つためという理由に加えて文化保護の側面からの規制もあるのですから、老朽化対策は非常に難航しています。
老朽化によって建物にどの程度の問題が起きているのかを知るための技術として期待が寄せられているのが、非破壊検査の技術です。
鋼管検査などにも広く利用されています。
対象物を破壊することなく内部まで徹底的に調査することができる非破壊検査の技術は、日本の建築分野で大活躍しています。
外側からは確認できないコンクリート内部のクラックや気泡を的確に発見することができますから、貴重な建物であっても構造にダメージを与えることなく事故防止のための検査をしっかりと実行できます。
日本の場合は耐震基準という大きな課題が存在するため、建物の検査技術は世界でもトップレベルを誇ります。
日本の誇る検査技術の中でも非破壊検査の技術を活用すれば、貴重な建物が多い欧米でもより有用な検査を実施することができるでしょう。
非破壊検査の技術を用いると、建物のダメージをピンポイントで確認することができます。
補修や改修が必要な場合でも最小限の工事だけで済ませることができますから、古い建物の価値を損なわずに必要な工事だけを行って強度問題を解決することができるでしょう。
非破壊検査の技術は安全にも大きく貢献しますが、文化価値保護の観点からも非常に有効な技術なのです。
今後技術が海外に広まれば、より大きなビジネスチャンスが生まれるのは確実!!