私が初めて針を体験したのは、整骨院でのことです。
元々肩こり、首こりがひどく、マッサージ屋さんや整体院、整骨院、千年灸を自分で買ってきてのお灸などいろいろな所を試してはおりましたが、針に限っては未体験でした。
針灸、という言葉があるように、針とお灸はセットで言われることが多いのですが、やはり、恐怖心というものが大きくて……。
いかに「痛くないよ」と言われても、針に刺されることへの恐怖は根強いものがあったのです。
そんな私でしたが、行きつけの整骨院でディスポ鍼(使い捨ての針のこと)を使っての針治療を提案され、痛くないよ、とも説得され、更に「マッサージは筋肉の表面を揉むだけ、針は筋肉内部に突き刺して、更に電気を流すから効くよ~」とも言われ、心が動いて、やることに決めました。
そして初めて見た針は思ったより細く、待ち針よりずっと短く、頭の所には何かプラスチックがついていました。
先生に説明されたところによると、この針をまず刺す。
そしてそこに電気を流す。
電気の刺激が内部から筋肉をほぐす、というものでした。
私の首と肩の筋肉は、いろんな先生のお墨付きをもらうほどの筋金入りです。文字通り。
マッサージしてもらうたび、「固いですね~」「鉄みたい……」「手が痛くなっちゃったよ」と、数々の評をいただきました。
藁にもすがる、とありますが、私にとって針というのはまさにそれだったのです。
そして刺されたのですが……先生の嘘つき。
痛くないっていわれましたが、ちくっと痛かったです。
体感としてはチクッではなく、ブスッ、という感じです。
そして電気を流してもらいましたが……あんまり効きませんでした。残念です。
確かに電気が流れる感触はあったのですが、筋肉は多少は柔らかくなったものの、劇的に効くという感じはなく……。
後から聞いたのですが、整骨院でディスポ鍼って当たり前のようで当たり前ではないのだとか。
消毒して繰り返し使う人も多いと聞いて、ちょっとぞっとしてしまいました。
ちゃんと消毒していれば、感染症の危険はないそうですが……。
私も自分は大丈夫かな、と思ってしまったくらいです。
廃棄にコストはかかるでしょうが、針などの感染症の恐れのあるものは使い捨てにしてほしいなあ、と思った今日この頃でした。